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【ネタバレ有】ウルフェス2019のライブステージがすごかった。“お約束”に一歩踏み込んだ「ウルトラマンのショーだからできたこと」

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こんにちは、おソース(@ssssfx_)です。
今回は、今年7/19〜8/26まで開催されていた「ウルトラマンフェスティバル2019」
通称“ウルフェス”で大変感動した一幕があったので語っていきます!

ウルフェスとは

毎年、夏休み時期に池袋サンシャインシティで行われる
ウルトラマンの祭典!
基本的には、ジオラマ展示や撮影に使用したプロップや着ぐるみの展示
ウルトラヒーロー達とのグリーティング、そしてライブステージ(ヒーローショー)があります。

www.ulfes.com


基本的に、開催期間の前半と後半に第1部と第2部に分けられていて
展示内容やライブステージのシナリオも変わってきます。
私は過去に、2017年の第2部と2018年の第1部に行っていて
どちらもその年その年の個性の出た楽しい体験だったのを覚えています。

今回は、私にとって人生三度目の参戦となるウルフェス。
今年もまた、新たな試みやこちらを全力でしょうか楽しませてくれる仕掛けが盛り沢山でした!

ここからはライブステージの内容を中心に紹介していきます。
ステージの演出やシナリオのネタバレがあるので、
ライブステージのDVDを待っている方はご注意ください。

2019 ウルトラライブステージ「HEROになる瞬間(とき)」

概要

ウルトラヒーロー達へ復讐するため地球へと攻め込んできた闇の軍勢
ウルトラマンタイガ、タイタス、フーマたちが迎え撃つ!
皆は会場に仕掛けられた様々な罠(トラップ)を発動させタイガ達を援護しよう!
“何かのために立ち上がった瞬間から、誰もが誰かにとってのヒーローとなる”

ウルトラライブステージ | ウルトラマンフェスティバル 2019

お話の流れとしては、トレギア率いる怪獣や宇宙人たち“闇の軍勢”に対抗するため
E.G.I.S.の旭川ピリカ(『ウルトラマンタイガ』)と湊 ミオ(『ウルトラマンR/B』)が協力して作った「ウルトラトラップ」とその発動スイッチの仕組みが後の展開に大きく関わっていきます。

ウルトラトラップは、対怪獣・宇宙人用の技術を使った迎撃システムのため
そのスイッチも簡単に発動できるものではなく、より強い絆で結ばれた「光エネルギー」が必要です。
この「光エネルギー」、ウルトラ戦士にしか使えないような特別なものではなく、実は私た人間も使えるものなのだそうですが……?

ウルトラライブステージの特徴

ウルトラライブステージは、会場内の特設ステージにて上演されます。
従来の「ヒーローショー」のフォーマットに加え、
プロジェクションマッピングや大道具の仕掛けなど、
ここでしか見られない工夫をこらしたショーが見られるのが魅力です。

過去2回、私が観覧したウルトラライブステージは、どちらも「ウルトラフラッシュ」というカラータイマーのようなライトが全座席に備え付けられており
ステージ上の演出に合わせてライトが光ったり、ヒーローたちを応援するためにライトを握るといった使われ方をしていましたが、
今回は座席にウルトラフラッシュがありませんでした。
その段階では「今回は演出は控え目なのかな?」と若干心配な気持ちもあったのですが……
後に全くの杞憂だったことがわかりました。

円谷プロができること」を詰め込んだ参加型ヒーローショー

今回のシナリオでは「光エネルギー」という、ウルトラマン達の力の源でもあるエネルギーについての説明がされます。
光エネルギーは、ウルトラヒーローだけが扱うものではなく
私たち人間の手からも送ることができるというのですが……

その説明として、過去のイベントでウルトラヒーローと子どもたちが実際にグリーティングをして、手をタッチし合っている様子の写真がスクリーンに映し出されました。

「ヒーローたちがパトロール(グリーティング)に来るのは、みんなの手のひらから光エネルギーを送ってもらうという目的もあるんだ」
という説明のあと、実際にみんなも光エネルギーを使うことができるんだよ! ということで
ステージスクリーンの中心に向かって手をクロスさせるよう指示があり、
みんなで一緒に光エネルギーを使うことで光線が打てたね! という流れがありました。

また、ウルトラトラップ発動スイッチについては
「強い絆で結ばれた二人が押すと発動できる」ということで
挙手で選ばれた親子ペアがスイッチを託されていました。
ステージ上でトラップを発動させるタイミングでは会場の全員で「スイッチオン!」と声を上げたあと、代表の親子がスイッチを押し、絆で結ばれた光エネルギーによってトラップが発動するという仕組みです
(そのトラップ自体は鉄球落としや強力な電流だったりと
昭和感溢れるコミカルな演出だったのも、個人的には好きです)。

昨年まではウルトラフラッシュを使用して近い演出をやっていたのですが
光線については今回はあえて技術的な部分を封じ、自分の身ひとつでヒーローの力を使うことができる
という発想が大胆だと思いました。

ウルトラマンと言えば、やはり必殺技の光線。
そして、グリーティングではいつも子どもたちと触れ合っている……
この二点を繋げてしっかりとシナリオに組み込んでいるというのは、
ウルトラシリーズを数十年にわたり続けてきた円谷プロだけがなせる技ではないでしょうか。

ヒーローショーの「お約束」すらも一歩踏み込んだアレンジ

ヒーローショーといえば、ウルトラシリーズに限らずもはや必ずと言っていいほど組み込まれているのが
子供たちの「がんばれ!」の声援。

Wikipediaによると、そもそも現在親しまれているヒーローショーの原型が生まれたのは円谷プロのイベントがきっかけであり
その時点から、いわゆるMCが客席の子供達をあおり、ピンチに陥ったヒーローは子供達の声援で復活する
……という「お約束」のくだりまで、既に存在していたそうです。

円谷プロにとってのキャラクターショーの起源は1967年(昭和42年)9月10日~10月22日に福島県会津若松市若松城鶴ヶ城)で開催された会津博覧会の怪獣館という展示である。このイベントで、怪獣の着ぐるみが集客のために会場内を回っていた時、怪獣館の隣の自衛隊の展示ブースから自衛隊員が(おそらく暇つぶしのため)怪獣に戦いを挑んできた。

円谷皐が「ウルトラマンを呼ぼう!」と叫び、観客と一緒に「ウルトラマーン!」と叫ぶとウルトラマンが現れ、怪獣を倒し、周囲は興奮の渦に包まれたというハプニングからショーをすることを思いついたという。

キャラクターショー - Wikipedia

そんな歴史ある(?)受け継がれてきた伝統の演出ですが、
今回はその伝統にも一歩踏み込み、ステージ本編のシナリオと親和性の高いものにアレンジされていました。

今回は、会場の構造も工夫されたものになっており
正面にあるメインステージに加え、会場中央にも座席に取り囲まれた円形の小さなステージが配置されているという構造でした。

ステージの中盤、タイガは敵の攻撃によるダメージをうけ、中央の円形ステージに倒れこんでしまいます。
座席によってはメインステージの最前列と同等かそれ以上にウルトラマンを間近に見ることができる位置関係であったため、
目の前で負傷したヒーローが一人で倒れてしまうところを見て、ショックを受けてしまった子供達ももしかするといるのではないか……? と、若干心配になってしまうほどの深刻な空気感がありました。

そこで、MCのお姉さんからお願いされたのは、

「誰か、タイガに触れて光エネルギーを送ってくれるお友達はいないかな?」

がんばれ! という声援を送るではなく、
力尽きたヒーローの体に直接触れて助けてくれないか、という、原始的といえば原始的、
斬新といえばとても斬新なアイディアだと感じました。

序盤で、手のひらから送る光エネルギーの説明があったうえでの
ヒーローの体に触れる、つまり自分のもつ力を送ることでヒーローを救うという
構成には説得力があり、よく考えられている……! と、思わず感動しました。

まとめ

「ヒーローにできること」を教えてくれたウルフェス

今回のライブステージは、
「ヒーローと子どもをつなぐ」というヒーローショーの役目を改めて認識させられるものでした。

お姉さんの呼びかけに挙手し、選ばれたのは一人の男の子。
怖くなったのか、一度自分の席のほうに戻ろうとしてしまったけれど、
お姉さんの優しく落ち着いた応援でその子は無事タイガを助けることができました。

たくさん人がいる会場で、自分一人だけが選ばれて、タイガに直接触れて助けなければならない……と思うと、こちらからは想像もつかないほどのプレッシャーだったと思います。

つい先程まで目の前で戦っていたヒーローを見ていたときは、まさか自分がそんな重要な役割を与えられるなんて思ってもいなかったはずです。
今回のような体験は、役割を任された子の人生にとっての大切な体験、自信をもつきっかけとなるのではないでしょうか。

ショーのラスト、戦いを終え会場を去ろうとするタイガが
自分を助けてくれた男の子のことをきちんと認識し、抱きしめた場面では
こちらも感動して涙が出そうになりました。

子どもの自己肯定感を高めて、自信をもつきっかけを与えるというのも
ヒーローにできることだと思います。

ステージ上の演出は年々進化してゆく技術を取り入れられているなかでも、
例えば大切な存在との触れ合いや思いやりといった、
コミュニケーションツールとしてはとても原始的な手段が要所要所で取り入れられている点が、さすがだなぁ……と、感心したと同時に
令和という新しい時代になってもウルトラマンシリーズを続けるにあたり、
ウルトラマンにできること」を改めて考えられているのかもしれない……などと想像しました。

ほか、ちょっと面白かったところ

上演中に一度、舞台袖をトレギアが歩いて捌ける場面がありました。
そこで近くの席にいたお客さんがトレギアに手をふったところ、優雅な雰囲気での会釈が返ってきて
舞台上でのやり取りに齟齬が出ない範囲でファンサービスを送っていたので、個人的にトレギアへの好感度が爆上がりしました。

タイタスと同じU40出身ということでジョーニアスが登場したシーンでは、
客席の中でも大人の方の歓声がとても大きかったのが印象に残っています。

あと、ウルトラの父のことをタイガが「じいちゃん」と呼んでいたのが、まぁ実際そうなので当たり前ではあるんですけど面白かった……というか
現時点でタイガTV本編ではタロウも父もほとんど絡んできていないので、本編だとどういうものになるのか楽しみですね。

最後に

ウルフェスは、ここまで語っても、まだ語りきれないほどの思い出を今年も届けてくれました。

ウルトラライブステージの様子を収録したDVDは、例年だと12月〜2月に発売されています。
今回の記事で興味を持ってくださった方
実際に会場に足を運んだを観たけれどもう一度観たい! と思った方は
ぜひ一緒にDVDの発売を待ちましょう!